10月12日からスタートした、フジテレビ系の木曜よる10時枠『いちばんすきな花』
いよいよ最終話を迎えました。
前回、夜々と紅葉はそれぞれの恋心に向き合い、相手に打ち明けたものの玉砕。ですが4人は変わらず4人のまま。
しかも椿が家を手放す前に「みんなでちょっと住もう」という、もはやここから更に10話ほど続いてもおかしくない展開で幕を閉じました。
ここでは12月21日放送の最終回・第11話のあらすじや、実際に視聴してみての感想、またSNSでの声をまとめます。
『いちばんすきな花』第10話のネタバレあらすじや感想はこちら
前回:【いちばんすきな花】第11話|最終回ネタバレあらすじ
内容はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
みんなで住んでみた4人
ゆくえ(多部未華子)の提案をきっかけに、椿(松下洸平)の家にしばらく一緒に住むことを決めた4人。ゆくえと夜々(今田美桜)は同じ部屋のベッドで、椿はリビングのソファで寝ることに。
翌朝、夜々が出勤するタイミングで、深夜バイトを終えた紅葉が「ただいま」と帰ってきた。
そして「いってらっしゃーい」と夜々を見送った紅葉がリビングに入ると、ゆくえと椿は2人でゆっくりコーヒーを飲んでいる。それを見た紅葉は思わず「夫婦みたいだね」と笑ってしまうのだった。
イラスト盗用被害疑惑
その夜、ゆくえ、椿、紅葉が夕飯にカレーを作ることに。
そこにやって来た夜々のTシャツを見て、描かれているイラストは自分の作品だと紅葉は言う。
夜々はネットで買ったそうだが、どうも紅葉のイラストが盗用されたものらしく、犯罪に加担したと落ち込む夜々。
しかし、紅葉からなぜそのTシャツを買ったのかと問われ、「カタツムリのTシャツの中で一番可愛かったから」と答えると、紅葉はうれしいと言う。
知り合いのものだからという理由ではなく、純粋に気に入って買ってくれたのなら、うれしいことだと。
不思議なカレーパーティー
出来上がったカレーを4人で食べていたが、どう考えても量を多く作りすぎてしまい、誰かを呼ぼうという話になる。
椿は弟の楓(一ノ瀬颯)を、ゆくえは妹のこのみ(齋藤飛鳥)を呼ぶことにするのだが、楓は椿の元婚約者の純恋(臼田あさ美)を、このみがゆくえの元トモ・赤田(仲野太賀)を呼び、不思議なメンバーでテーブルを囲むことに。
その場に後からやってきた紅葉と夜々は驚き固まる。
ゆくえと赤田は
カオスなメンバーでのカレーパーティーは、意外にも和やかに終わり、めいめい帰宅する頃。
赤田はもう暗いから、駐車場まで送ってほしいとゆくえに申し出、少し2人で話すことに。
2人になれば、以前のまま気さくな会話をする2人。そこで赤田は妻の峰子(田辺桃子)に改めてゆくえのことを話して、ゆくえの人となりを知ってもらったと言う。
そしてたまには、一緒にカラオケにも行けることになると笑顔で告げた。
希子と穂積
塾で2人は隣の席で、勉強しながら話している。
希子は穂積に「学校に行くのがしんどい、教室に入るのがしんどい」と素直に打ち明ける。そして続けて「だから自分のことを一番に考えることにした」と続けた。
そして、穂積も好きにしていい。保健室で給食食べたかったら、来てもいいよと。
それから希子は冷めたココアの缶を「間違えて買ったから」と穂積に手渡し、2人で飲むのだった。
引っ越し当日
とうとう椿の家の引っ越し当日。4人はそれぞれ仕事を休み、引っ越し作業を手伝う。
作業の途中、椿は4人の「おそろ、イロチ」のマグカップを、それぞれ自宅保管でと渡すが、ゆくえをはじめ結局全員が無言でマグカップを台所に置いていく。
作業をすべて終え、空っぽになった部屋でしばらく4人は寝そべって遊んでいたが、時間になると「おじゃましました」と家に向かって告げ、全員出ていくのだった。
引っ越しのその後
そうして、ついに美鳥が北海道から戻ってきて、塾を再開させた。
引っ越しの当日も、4人はそれぞれ示し合わせたように、かわるがわる手伝いに訪れるのだった。
椿の家兼「部室」がなくなってからも、4人はカフェやカラオケなど、場所を変えては変わらず集まり、互いの近況などを話し合う。
このメンバーで集まればどこでも「部室」になるようだ。
【いちばんすきな花】第11話|最終回ハイライト&感想
実際に視聴して印象的だったシーンと、その感想をまとめてご紹介します!
内容はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
キャスト総入れ替えの続編!?
カレーパーティーのメンバーのカオス具合は、見過ごせないですね。
椿の弟、元婚約者、ゆくえの妹、元友達…
なんですかこのメンバー!?
ですが意外とみんな違和感なく会話していて…
純恋よく来れたなとは思いましたし、人見知りのこのみちゃんも、結構普通に過ごせていて驚きでしたし、とにかく何なんだこの空間は、と(笑)
しかもそれに対しての紅葉のツッコミも秀逸でした。
「続編って言って、キャスト総入れ替えするやつ?」
引っ越しの後の家の寂しさ
引っ越し当日は、4人全員当たり前のように仕事を休んで手伝います。
これまで頻繁に過ごしていた家が空っぽになっていく様子は、ただの空間に戻っていくようで何とも寂しい…。
視聴者として見ていた側にとっても、もの悲しさがありました。
そしてその中で、最後に寝転んでみんなしんみりしているところに、突然指スマ大会が始まるんですよね。
最後の最後まで、彼ららしく楽しく過ごしたいという気持ちの現れなのか、楽し気な様子でありながら、同時に切なかったです。
号泣する、とは違うものの、こみあげるものが…
そして「お邪魔しました」の挨拶とともに立ち去った後の家の中では子供時代の4人が。
同じく指スマで遊んでいたかと思うと、大人の4人に向かってバイバイと、笑顔で手を振ります。
それぞれ一人きりで、生きづらさやトラウマを持て余していた自分たちとの、決別のようにも見えました。
希子と穂積のゆくえ
ずっと気になっていました、希子と穂積君のこれからのこと。
希子の状況は結局変わらないまま、相変わらずの学校、クラスメイト、教室に入るのが怖い自分…
ですが、希子は塾で「学校に行くのがしんどい」と素直に話し、いろいろなことを考えては拒否していた穂積くんの好意、善意を受け入れることができるようになったようで。
まさに「生きづらさ」の渦中にいる彼女ですが、そんな相手が一人でもいることは、大きな救いになりますよね。
なんだか親目線で見てしまって…成長を感じてジンとしまうのでした…涙
カラオケで椿さん歌おうとしてた曲って…
これ、イントロで「あ~!!!」と思ったんですよ…
主題歌を歌う藤井風さんの代表曲のひとつ、『きらり』でしたね!!
歌おうとしたまさにそのタイミングで、他の3人が部屋に入ってきて中断してしまいましたが…
椿を演じる松下さんもアーティストとして活躍されていますし、是非聞いてみたかった~~!!
どこかの歌番組とかでコラボしたらいいのに…(笑)
男女の友情って成立するの?
美鳥の引っ越しの時に、唐突にゆくえが「人の優先順位が分からない」という話をしていた時に、ふいに投げかけた問い。
このドラマのテーマに答えるのは、美鳥でしたね。なんだか納得です。
「どっちでもいい。人それぞれ。」
という、ゆくえではないですが、見ていた視聴者も「だよね」と思わず返してしまう様な、ある意味ありきたりな答え。
ですが、今までの話で「価値観の違い」について、様々な視点から何度も繰り返し描かれてきていました。
その末での答えかと思うと、やっぱり違和感なく、すんなりと「だよね」としか出てこないんですよね。
最終回ならではの仕掛けが…!
今回の最終回、実は放送当日まで撮影をされていたそうです。
その仕掛けとは…主題歌を歌う藤井風さんが、椿の家で『花』をピアノで弾き語る中、4人の主人公たちがいつものように過ごす、という今まで見たことがないような演出でした!
こちらについて詳しくは、いちばん好きな花の最終回で、藤井風さんが出演されたシーンまとめ(動画あり)も是非ご覧ください。
【いちばんすきな花】第11話|最終回SNSでの声
SNSではどのような声が上がっていたのか、まとめました。
カオスなカレーパーティーに驚きの声
カレーを作りすぎたし、誰か呼ぼうかとなりましたが、その結果ゆくえの妹のこのみが、ゆくえの元トモ・赤田を、椿の弟の楓が、椿の元婚約者・純恋を呼ぶというカオスな状況に。
意外なメンバー勢ぞろいで、ツッコミ多数でした。
ゆくえと赤田
カレーパーティーの後、ゆくえが赤田を送る体で、夜道を歩きながら2人で話していたシーン。
今後また2人で会うことができそうで、彼らの友情が続くことに喜ぶ声や彼らの関係性についての声が飛び交っていました。
引っ越し後の演出に注目
椿の家の引っ越しが終了し、4人が家を出た後、子供時代の4人が家で遊んでおり、大人の4人に向かってバイバイと手を振るシーン。注目が集まっていました。
伏線回収しまくり
これまで少し話に出ていただけの人物などが、最終回に総出演!こんな人まで…?と驚きの声も。
男女の友情は成立する?
このドラマのテーマを、ゆくえから美鳥に直球で問いかけていたシーン。結局は「人それぞれ」という結論に。
それに対して納得、共感の声が多数。
最終回の「仕掛け」の正体は…
ラスト、椿の家に置かれたピアノで、なんと主題歌を歌う藤井風さんが出演、生で主題歌『花』を歌唱。そのバックで、あの4人がいつも通り集まり過ごすという演出がありました。
突然の一風変わった演出に、驚きの声がかなり上がっていました。
最終回の感想
とうとう迎えてしまった最終回。この作品に対して様々な感想が寄せられていました。
さいごに
『いちばんすきな花』第11話・最終回のあらすじをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
とうとう終わってしまいました…。
このドラマのテーマ「男女間の友情は成立するのか」については「どっちでもいい。人それぞれ。」という結論となりましたね。
「結局それか」と言われかねない、よくある答えかもしれません。
ですが、ここに至るまで4人の主人公をはじめ、様々な登場人物の人間模様を丁寧に描いていたことによって、その結論に妙に納得してしまう自分もいます。
赤田夫婦が違う調味料で同じ餃子を食べながら、「美味しいね」と言い合っていたように、多様な価値観に対して時に干渉せず、時に認め合うことで、もっと「生きやすい」と思える人は増えるのではないかなと思わされました。