10月12日からスタートした、フジテレビ系の木曜よる10時枠『いちばんすきな花』
すっかり部室化した春木家を、馴染みの場所として頻繁に訪れる4人。ですが、単なる「仲良し4人組」とは、また異なる様相を呈してきています。
ここでは11月16日放送の第6話のあらすじや、実際に視聴してみての感想、またSNSでの声をまとめます。

【いちばんすきな花】第6話|ネタバレあらすじ
内容はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
ごみ袋論争

椿(松下洸平)の家で、ゆくえ(多部未華子)と夜々(今田美桜)、紅葉(神尾楓珠)がリビングを掃除していると、キッチンで洗い物を終えた椿が「ゴミ袋の袋、ゴミ袋にしたの誰?」と言い始める。
どうやらゴミ箱に、ゴミ袋を包んでいる袋がセットされているのが気になるらしい。
犯人はゆくえだったのだが、ゴミ袋の袋はゴミだから、これは捨てて新しいゴミ袋を買ってくる様に伝える紅葉に、「私にとってはゴミ袋の袋はゴミじゃない」と不満げなゆくえ。
そんなやり取りを見ていた夜々と紅葉は、お互いの思っていることが分かったようで目配せをする。
部室の移転を考える椿

また、別の日の春木家では、単身向けの物件情報を見ていた椿が、リビングでくつろいでいる3人に、この家にいるのも飽きるだろうと切り出す。
しかし、ゆくえ、夜々、紅葉はそれぞれに居心地の良さを口にして、なかなか椿の思いが伝わらない。
そこで椿はみんなでバーベキューはどうかと提案するが、ゆくえたちは家に居たい様子でトランプを始めようとする。
椿は3人にそんなにゲームがしたいなら、ゲームセンターに行こうと提案する。
ゲームセンターでひとしきりはしゃいで帰る、バスの中。
先程のやり取りを受けて、ゆくえは「お家、なにかあるんですか?」と尋ねるが、椿は「たまにはって思っただけです。」とはぐらかす。
ゆくえと夜々、椿と紅葉

ゆくえと夜々は一緒にショッピングを楽しんでいた。
その時に夜々は小学校の時に憧れだった「ムラサキちゃん」と、夜々の初恋の人が結婚したという話をする。
夜々は、「好きだった人」の幸せはとても嬉しい。でも「好きな人」は自分と幸せになって欲しい、と言う。ゆくえは「そのくらいのエゴは許されるでしょ」と。
その頃、バイト中の紅葉の元には椿が訪れる。そこで椿は紅葉に、アパートを出る予定はあるか尋ねる。
遠回りに自分の家に住む可能性があるか聞いた椿の質問を察し、今度歯ブラシ置いていきますと言う。
潮姉妹と夜々の女子会
ショッピングを終えたゆくえと夜々は、そのままゆくえの家に。
待っていましたとばかりに、ゆくえの妹・このみ(齋藤飛鳥)が、夜々のお泊り用に買った3人で「おそろ・イロチ」のパジャマをプレゼントし、みんなでパジャマ・パーティと洒落込む。
そこで夜々はゆくえに「人から向けられた好意に鈍感だったりします?」と聞くと、即座に「紅葉のこと?気付いてるよ?」と返し、面食らう夜々。
「今のままでいようとする人を、突き放すのも、思わせぶりな態度とるのもどっちも違うでしょ」と。
このみも「紅葉くん、好きを押し付けないのは賢い。」と言うが、ゆくえは「夜々ちゃんは好きな人への方向性、紅葉に合わせることないからね。」とさり気なく伝える。
そこから夜々の好きな人の話になり、どんな人か尋ねられると「実家がお花屋さんなんだけど、どれか一つを選ぶと他に申し訳ないから、いちばんすきな花はないって言う人。」と答える。
みんなで「可愛い人だね」と和やかに話す。
弟が5歳から気付いていた事を、36歳で初めて知る兄
実家の花屋で、弟の楓(一ノ瀬颯)と共に手伝いをしていた椿。
そこで楓に引っ越しを検討している事を話すが、「誰の気持ちを優先するかって、優先順位の問題でまだ決めかねてる。」と言うと、楓は「兄ちゃんは、優先順位に自分の気持ち、入れ忘れてんだよ。ちゃんとエントリーしてよ。」と言い、椿を驚かせる。
「純恋さんのこともそう、少しは自分のエゴ出した方がうまくいくこともあるんだって」と言われ、複雑そうな椿。
その時にまた、まだきれいだけどすぐ枯れてしまう花をもらい、自宅に帰って飾る椿。その時、呼び鈴がなり、思いもよらない人物が訪れる。
紅葉に探りを入れる夜々
夜々と紅葉は珍しく公園で待ち合わせていた。
夜々は紅葉に「いつ告白するんですか?」と唐突に尋ねるが、するつもりはないと言う紅葉。
「向こうにその気がないのに、告白するのはエゴだ」と言い切るが、夜々は自分と合わせなくていいと言う紅葉に、やっぱりゆくえと合うのではと納得いかない様子の夜々。
2人はそのまま春木家に向かう。
元トモとの修羅場と、巻き込まれる椿

春木家への訪問者は、なんと仕事で保険の営業にやってきたゆくえの元トモ・赤田(仲野太賀)だった。
椿は赤田の営業トークにすっかり飲まれ、家に上げて詳しい話を聞く。一通り話が終わり席を立つ頃合いに、ちょうどやってきたゆくえと顔を合わせ、驚きで固まる2人。
そこで、赤田は椿がゆくえの彼氏かと勘違いし、それに対しゆくえは友だちだと主張。
「自分には女友達がいたのに、他人のそういうのは認められないんだ」と怒ったゆくえと言い合いになり、2人ともヒートアップ。
しかし途中、赤田は以前鉢合わせた店でゆくえが買っていた「おそろ・イロチ」のマグカップが目に付き、急に我に返るも収まりきらない感情のまま、椿に「あなたは全然潮のタイプじゃないですよ」と言い捨てて家を後にする。
その後、夜々と紅葉が到着し、椿はどこにも恋愛感情ないのに、しっかり目に修羅場だったと、2人に報告する。
不可解そうな紅葉と椿に、夜々は「友情にも嫉妬はある」ときっぱりと言う。
男女の友情は成立するか?

春木家からの帰り、「男女の友情は成立すると思うか」と問うゆくえに、夜々は条件次第だと思うようになったと話す。
結局は人ぞれぞれなのに、理解できなくてもいいから干渉しなければいい。と結論になるが、性別が面倒くさいと呟くゆくえに、生まれ変わったらカタツムリになろうと、夜々は提案した。
紅葉の先生の話と鍋

またある日、歯ブラシを持って椿の家に訪れ、与えられた2階の部屋でくつろぐ紅葉に、椿は、前にこの家に住んでいた人はどんな人だったか尋ねる。
すると、高校3年の時に、数学を教わっていただけの非常勤の先生だったが、唯一紅葉の本質を見抜いていた人。
何を相談しても、気のない相槌を打つだけだが最後は必ず「またおいで」と言ってくれる人だと。
それを聞いた椿は紅葉に礼を言い、「決めた」と何かを決意した表情。
その夜、ゆくえと夜々も集まり、初めての自炊で鍋を作ってみんなで囲む食卓で、椿は「引っ越し、決めました。」と発表する。
【いちばんすきな花】第6話|ハイライト&感想
実際に視聴して印象的だったシーンと、その感想をまとめてご紹介します!
内容はネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
全然鈍感じゃなかったゆくえ

紅葉に好意を寄せていることに気付いていると知り、夜々が驚いていましたが、私もちょっと意外でした。
いや、好意があることは気付いているかもな、位は思いましたが、その素振りが全然なかったんですよね!
さすが大人と言うべきか。自然と距離感を保ってる、まさに「幼馴染のお姉さん」ポジション。
あとは、「昔から2人組を作るのが苦手だった」というゆくえが、いくら幼馴染とはいえ、向けられた好意を当然の様に受け止めて消化している、こなれてる感も意外でした。

逆に恋愛感情だから?
友情の方が苦手だからってことなのしょうか…?
優先順位に自分の気持をエントリーする



椿が弟の楓に言われたこの一言、自分もハッとしました…。
これ、やっちゃいがちな人多いんじゃないでしょうか?
何か物事の決定をする時、周りの事情にばかりフォーカスして、自分を勘定に入れ忘れる。身に覚え、あります…。
これからは「優先順位に自分をエントリーさせる」を心に留めておこうと思います。
自分に気のない相手に告白するのはただのエゴ?
これは一つ前の「優先順位に自分をエントリーさせる」と逆の考え方になりますよね。
その時、椿の弟・楓は「自分のエゴを出したほうが、うまくいくこともある」と言っていましたが、紅葉は相手の心情を考慮して、好意はあっても現状維持を選択している訳です。



紅葉の優先順位は「ゆくえの気持ち」と「4人の今の関係性」であって、自分は入っていないのですね。
この場合、紅葉が告白しても「うまくいく」可能性は確かに低いかなと思いますが、そうやって自分の思いをぎゅっとどこかに押し込め続けてしまうのも、どうなんでしょうか…
ゆくえだって「好きな人は自分と幸せになって欲しい」と、言う夜々に対して「そのくらいのエゴは許されるでしょう」と言っていました。
人と一対一でしっかり向き合って来れなかった、というのがコンプレックスの紅葉ですが、まずは自分の気持とももっと向き合っても良いのでは?と思ってしまいます。
しっかり目の修羅場


たしかに修羅場ではあったんですが、やり取りのテンポが良くて、ちょっと笑っちゃいました。
赤田のあの「嫉妬」は、個人的にはやっぱり恋愛感情なしのものなのかな~と思っています。
「自分がいちばん、ゆくえの事をわかってる!自分がいちばん親しい!」と思っていた友人をとられた、という、夜々ちゃんの言うシンプルな友だちへの嫉妬。



小学生女子あたりによくあるやつ(偏見)
赤田自身もこの嫉妬の正体についてははっきり分からず、混乱すらしている様子ではありました。
でも、ゆくえが赤田の妻・峰子を引き合いに出してきたのは違くない?と思いました。
いくら頭にきていたとはいえ、その場にいない人を出すのはな~と…。
とはいえ、赤田も最後の最後にきっちり捨て台詞吐いていきましたが(笑)
キーパーソン、同一人物説?
ゆくえの昔からの友人のみどりちゃんと、春木家の前の住人であり、紅葉の恩師である人物。この人、同一人物である可能性高くないですか?
第1話でゆくえが訪れる予定だったみどりちゃんの家は「春木家のすぐ近くのはずの住所」で、更に引っ越していた彼女は今度、東京に戻ってくる。
椿の家は、他に住みたい人がいて、紅葉の恩師は「数学」の非常勤の先生。
つながるワードが多いんですよね…
更に、ゆくえが親しげに呼ぶ「みどりちゃん」は、東京で個人塾を「再開」するということでしたが、もしかしたら同級生などではなく、ゆくえが当時赤田と通っていた塾の先生、という可能性もないでしょうか?
今のゆくえと希子のような関係で、大人になってからもっと、ざっくばらんに付き合うようになったと考えれば合点がいきます。
気になる答え合わせは、次回できるのでしょうか…?
【いちばんすきな花】第6話|SNSでの声
SNSではどのような声が上がっていたのか、まとめます。
ゆくえの妹・このみが可愛い!
登場回数があまり多くないこのみですが、夜々になついて歩み寄ってきた今回のシーンは特に可愛く反響がありました。
修羅場のシーン
修羅場自体はちょっとハラハラもするシーンでしたが、旧知の仲の2人ならではのテンポでの遠慮のないやり合いを楽しむ人が多いようでした。
友情のあり方への考え方
同性間の恋愛は当たり前にあると思う人が多いのに、こと「男女間の友情」になると自分の考えを押し付ける。
理解しなくてもいいから、干渉しなければいい。というゆくえに共感したり、議論したりと盛り上がりを見せます。
さいごに
『いちばんすきな花』第6話のあらすじをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
夜々と紅葉のそれぞれの恋心への向き合い方の違い、ゆくえの赤田の衝突や、椿の引っ越しなど。
大きく物語の展開に変化をもたらす動きがいくつもありましたね。
これからこの4人がどんな形に落ち着くのか、また彼らを取り巻く人物の動向にもますます目が離せません。